アナログとデジタルについての考察
焚き火って良いよ。
薪木をくべて、種火付けて、ジッとまつ。やがて、橙色の炎が舞う。
炎の暖かさ、薪木の香り、メラメラと燃える音。
炎を見ているだけで、薪木をくべるだけで時間が経つ。時間を忘れる。
そんな焚き火をしながら考えた。
こんな体験、バーチャルじゃ出来ないだろうな。
というわけで、その時考えた仮説というか、考察というか。
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自然界 or 現実の事象(real) : 人間が作り出せない(完全な再現)
非現実の事象(Virtual): 人間が作り出せる
Virtual=自然界の事象ですら完全再現できない未熟な人間が作り出す世界
バーチャルリアリティのメリットは、デジタルが作り出す世界においていろんな経験ができること。脳内経験を積むことができる。しかも、低コスト(費用、時間)で多くの経験ができる。
では、それらの脳内経験は、我々が日頃過ごしている三次元の物質空間において通用するのか?
現実では、「予期せぬ」出来事が発生することが日常茶飯事。バーチャルの世界において、この「予期せぬ」出来事を完全再現することは難しい。
しかも、現実経験と同じレベルで五感をフルに刺激するような情報量を用意することは難しい。
なぜなら、人間は自然界を完全再現することができないから。
現実でこの予期せぬ出来事が起きた時、バーチャルでの脳内経験豊富は人々はうまく対処することができるのだろうか?
脳内経験において「予期せぬ」出来事を全て経験しているのなら対処可能だろう。「予期せぬ」出来事がデータベース化されており、適宜バーチャルで経験できるようになっていれば。
言えることは一つ。
「生きる」ことは用意周到された世界で生きるということではない。